最後のはがき

 Aさんからはがきが届いた。正しくいうとAさんの奥さんからだ。Aさんはこの7日に亡くなったと書いてある。そのはがきの宛名欄には私の住所氏名、差出人の欄にはAさんの住所氏名が書いてある。裏には「集会案内、民教連ニュースありがとう。ご発展を祈っています」とだけ書いてある。律儀なAさんにしては字が乱れている。
 Aさんが書いたたった2行の文のあとに奥さんが「夫が7日に亡くなった。机の整理をしていたらこのはがきが出てきたので送る」という意味の文が書いてある。Aさんは私が送った民教連ニュースへの礼状を書いて投函するつもりでいたがなにかの都合でそれができなくなってしまったのだろう。昨年の夏だったと思うがAさんから、目がすっかり弱くなって字を読むのがつらくなったので民教連ニュースの購読を止める、という連絡があった。代金はもう1号分前納されていたのでこれが最後になりますという手紙と一緒にニュースを送った。きっとそれへのお礼のはがきだろう。律儀なAさんならではことだ。
 Aさんとは中川区の中学校に勤めていていたとき同じ区内の中学校勤務ということでなにかと交流があった。港区では妻が赴任した中学校にしばらく前に勤務していた。退職後も港区の中学校で講師をしていたので妻との交流もあった。夫婦そろってお世話になった。
 Aさんは数学の先生だった。中学校の講師を辞めてからも「大人の算数教室」で講師をしていた。子ども相手の算数教室の講師の指導もしていた。まじめで曲がったことが大嫌いな人だった。遊ぶときはよく遊びもしていたようでかつての同僚と麻雀大会があると楽しそうに言っていたことを思い出す。良き先輩を亡くした。

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